市街化区域内の農地を転用する方法は?届出と許可の違いも解説

所有している農地を住宅地や駐車場などに転用したいけれど、具体的な手続きや費用がわからずお困りではありませんか。
とくに、市街化区域内の農地は比較的スムーズに手続きできるメリットがある一方で、専門的なルールの把握や書類の準備が必要となります。
本記事では、市街化区域の農地を転用する際に必要な、届出手続きと許可との違いや、具体的な流れと費用の目安について解説します。
すでに農地を所有して活用方法にお悩みの方や、これから土地の購入を検討している方は、ぜひご参考になさってくださいね。
▼ 農地転用で見落としやすい点は? ▼
お問い合わせ
市街化区域とは

農地を転用する際、対象となるエリアには、主に市街化区域などの区分があります。
まずは、市街化区域がどのような区域なのかについて、解説していきます。
市街化区域の基本定義
市街化区域を理解するには、まず都市計画法の枠組みをおさえておくことが大切です。
都市計画法は、計画的な開発を進めながら、安全で快適な街づくりを支えるための基本ルールです。
このルールが適用される都市計画区域は、都市として一体的に整備や開発、保全を進めるべき範囲を指しています。
また、区域内では用途地域によって土地の使い道が決められており、住居系・商業系・工業系の3グループで計13種類に分かれています。
これらの用途を把握しておくと、周辺とのバランスを取りやすくなり、転用後の活用イメージも描きやすくなるでしょう。
市街化区域の主な特徴
都市計画区域では、街の広がり方を整えるために、市街化区域と市街化調整区域に分けることがあります。
これは、無秩序に市街地が広がるのを防ぎ、道路や上下水道などの整備を進めやすくするための考え方です。
市街化区域には、すでに街ができあがっている場所と、おおむね10年以内に計画的に街づくりを進める場所の2つが含まれます。
前者は住宅や店舗が立ち並び、生活に必要なインフラが整っているエリアです。
後者は農地や空き地が残っていても、行政が優先的に整備を進め、これから街を育てていく方針を持っています。
さらに、市街化区域では用途地域が必ず定められるため、建てられる建物の方向性をつかみやすく、結果として農地転用も進めやすい傾向があります。
市街化区域の確認方法
市街化区域かどうかで、転用の進め方や必要書類が変わるため、最初に確認しておくことが大切です。
確認する場合は、自治体の都市計画課などに住所や地番を伝え、地図で該当場所を示してもらうと良いでしょう。
その際には、固定資産税の納税通知書や登記事項証明書、公図を持参すると、場所の特定がスムーズに進みます。
また、インターネットで都市計画図を閲覧できる自治体も多く、色分けや凡例から区分や用途地域をつかみやすくなります。
ただし、更新のタイミングもあるため、境界付近の土地は窓口で最終確認しておきましょう。
▼ 市街化区域か確認してみませんか? ▼
お問い合わせ
農地転用における届出と許可の違いは?

前章では、市街化区域の定義について述べましたが、具体的な申請ルールの違いも気になりますよね。
ここでは、農地転用における届出と許可の違いについて、解説していきます。
届出で済む理由と流れ
市街化区域の農地転用は、農地法の届出で進められる仕組みになっています。
これは、市街化区域が街づくりを進める前提のエリアで、土地利用の切り替えが計画の中に組み込まれているためです。
届出は許可よりも内容確認が中心となっているため、必要書類を早めにそろえるほど段取りが進めやすくなります。
まずは、土地の所在地と用途地域を確認し、転用後の使い方を図面で整理しておきましょう。
次に、届出書を作成し、位置図や計画図、登記事項証明書などを添えて提出します。
自己利用か売買を伴うかで農地法4条・5条に分かれる点に注意しつつ、市町村の農業委員会で相談しながら、建築や開発の手続きもあわせて確認することが大切です。
許可が必要な区域
市街化調整区域は、市街化を抑えながら、自然環境や農地を活かすためのエリアとして位置付けられています。
この区域で農地を転用する場合は、基本的に農地法の許可が必要となり、計画内容は丁寧に審査されます。
そのため、転用の検討とあわせて、建築確認や開発許可などの関連手続きも早めに確認しておくことが大切です。
さらに、審査では転用の必要性や周辺への影響にくわえ、排水計画や接道状況を示す資料もあわせて見られることが多いです。
また、農地のまとまりや営農環境への配慮も見られるため、事前相談で方向性を整理しながら進めていきましょう。
届出と許可の比較
届出と許可は流れが似ていても、求められる内容や進み方に違いがあります。
書類はどちらも申請書にくわえて、位置図や公図、登記事項証明書などの基本資料をそろえます。
ただし、許可では理由書や事業計画書、資金計画など、計画の裏付けとなる資料が追加で求められることが多いです。
提出先としては、届出が市町村の農業委員会を中心に進む一方で、許可は農業委員会を経由して、都道府県の判断へ進むのが一般的です。
また、審査期間は届出のほうが短い傾向にありますが、許可の場合は審査の流れを見込んで、余裕を持った日程で進めていきましょう。
▼ 進め方を確認してみませんか? ▼
お問い合わせ
農地転用の手続きの流れと費用の目安

ここまで、届出と許可の違いを解説しましたが、実際の手続きの流れや必要経費もおさえておきましょう。
最後に、農地転用の具体的な手続きの流れと費用の目安について、解説していきます。
事前準備から申請まで
手続きを進めやすくするには、最初に準備の段取りを整えておくことが大切です。
まずは、登記事項証明書で地番や地目、所有者を確認し、必要な資料を集めていきます。
公図や地積測量図があれば内容を確認し、現地と照らして境界のイメージをつかんでおきましょう。
次に、市街化区域に当たるかどうかと用途地域を確定させ、転用後の使い方に合わせて計画図の方針を決めます。
申請では位置図や案内図にくわえ、配置や排水計画を示す図面が求められることが多いため、自己利用か権利移転を伴うかも含めて契約形態を整理しておきます。
書類がそろったら農業委員会などへ提出し、必要に応じて事前相談で書類の確認もしておきましょう。
申請後の進行手順
書類を提出したあとは、まず記載内容や添付図面に不足がないかを確認されます。
許可が必要な場合は、現地を見ながら、周辺状況や計画との整合性を確かめることもあります。
その後は、審査を経て許可または受理となり、公告などで案内がおこなわれる流れです。
これらの手続きが終わったら造成や工事へ進み、利用できる状態に整えたうえで、地目変更登記もおこなって記録を整えておきましょう。
また、建築確認などが並行することもあるため、全体の工程は1つの表にまとめて管理すると進めやすくなります。
費用の目安
農地転用にかかる費用は、手数料・証明書取得・測量や図面作成・専門家報酬の4つに分けて考えると、整理しやすくなります。
手数料や証明書は、自治体の手数料と登記事項証明書や公図などの取得費が中心で、合計は数千円〜1万円前後に収まることが多いです。
測量や図面作成が必要な場合は費用の幅が大きく、簡易な測量でも数十万円、境界確定を伴うと数十万円〜100万円超になるケースもあります。
また、専門家へ依頼する場合は、依頼範囲によって幅があり、数万円〜数十万円程度が目安となります。
ただし、実際の金額は土地の状況や手続き区分で変わるため、作業範囲と見積の内訳をそろえたうえで、窓口確認と合わせて早めに整理しておきましょう。
▼ 費用はどこまで必要? ▼
お問い合わせ
まとめ
市街化区域は、おおむね10年以内に計画的に市街化を進めるエリアで、用途地域が定められているため、農地転用を進めやすい特徴があります。
農地転用は市街化区域では届出で進められますが、市街化調整区域では、審査や裏付け資料を伴う許可の手続きが必要です。
事前準備と窓口相談を丁寧に進め、測量や専門家費用も早めに把握しておけば、全体の手間と負担を抑えやすくなるでしょう。
▼ 条件に合う進め方は確認できていますか? ▼
お問い合わせ

株式会社レガリア
草津市を中心に滋賀県内の貸店舗・テナント情報を多数取り扱っております。
美容室、事務所、物販、福祉事業など、これまで幅広い業種の方の開業をサポートしたします。
賃貸管理ついてのご相談も承っておりますのでお気軽にお問い合わせください。
■強み
代表自らがお客様の売却をサポート
■事業
事業用賃貸
売買
管理
リフォーム